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エルメス オータクロア

エルメス オータクロア

◇100年以上も愛されるエルメスの初代バッグ

ブランド“エルメス”を立ち上げた初代エルメスの“ティエリー・エルメス”。その孫にあたる3代目エルメスの“エミール=モーリス・エルメス”は、馬具工房としてスタートしたエルメスの事業をさらに多角化して拡大させることに着手し始めます。このときに馬具を作る技術を基にバッグつくりを始めるようになり、1892年になってエルメスが始めて作るバッグ“サック・オータクロア”が生み出されます。

はじめて作られたオータクロアは馬の鞍を入れるためにデザインされたもので、これがエルメスを代表する高級バッグ“バーキン”や“ケリー”の原型となったことは有名な話ですが、バーキンが生まれるのはこのオータクロアが生まれた100年も後の1984年の話です。オータクロアを原型に縦横のサイズ比率を変えてデザインしたのがバーキンですが、原型をそのままに100年以上も作られ続けているオータクロアの魅力は、レトロな雰囲気を残しながらもバッグとしての美しいバランスと上質な素材による本物のアイテムであるということです。ちなみに1935年に発売されたハンドバッグタイプの“サック・ア・ロア”というオータクロアが、グレース・ケリーが当時妊娠していたお腹を写真に写されるのを隠すために使ったバッグであったということはあまりにも有名な話です。

28、32、40とサイズを展開するオータクロアは、その発展形となったバーキンとは少しずつサイズを異にしています。オータクロアとバーキンは見た目が非常によく似ているために、どこが違うのかという問い合わせが結構多かったりします。先に述べたような微妙なサイズの違いというのはもちろんあります。外観の違いといえば、バーキンが少し横長タイプなのに対して、オータクロアは縦長かほぼ正方形に近い形をしています。この少しながらずんぐりむっくりした点がレトロな雰囲気で人気があるのかもしれません。そしてバーキンの方が少しハンドルが長いので方に掛けられるのに対して、オータクロアは少し短いので完全なハンドバッグタイプだという意見も聞かれます。外観の違いはかなり微妙なものですが、こだわりを持つエルメスファンのみなさんは、そこが大きな違いということで、バーキンもオータクロアも両方持つという方も結構おられるようです。

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